お寺こぼれ話

どっとこむ僧が語る!あなたの知らないお寺の世界

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兼業

言い方はおかしいが、すべての住職がお寺に専念できているわけではない。

寺院の収入すべてが住職のもの、と思われがちだが、実は寺院いわゆる宗教法人から給料として 金銭を受け取っている場合がほとんど。一般的なお寺の住職の給料は、一般のサラリーマンと同じくらいから 中小企業の社長さんくらいで、お寺の規模によって額はまちまち。

規模の小さなお寺は給料も少ない場合が多い。 中にはお寺からの給料はとらず、お寺の維持のため外へ働きに出ている住職もいる。 会社員、公務員、学校の先生、など職はさまざまだが、平日は勤務、土日祝日は僧侶に徹し、 有給は急な葬儀などに充てるので休みはほぼ無い。

また、小さなお寺は都会にあっても収入は少ない場合が多く、物価が高いぶんやりくりは大変で、地方より苦労していることも。

こんな見えない努力のおかげで、お寺やお墓は守られている。
住職として、一般社会人として、社会に貢献する住職がいる。

そんなお寺、「いい寺」かも知れない、と思うがいかがかな?

合掌

By どっとこむ僧どっとこむ僧